婚姻届と不埒な同棲

…いた。

「拓斗くん!

部屋に戻って。今から勉強します」

庭の大きな木の下で昼寝をする拓斗くんを叩き起こす。

こんなときに昼寝なんて考えられない。

「もう?早すぎるだろ。
本当にちゃんと採点したのか?」

「あんなに空欄ばっかりだと採点もすぐ終わるのよ。

文句言うならもう少し骨のある解答用紙を持ってきてからにして」

「…言ってくれるな」

嫌がる拓斗くんを部屋に連れ戻す。

「さっさと座って」

こうして、私のスパルタ教育が始まった。