「どうしたの、そんなに身体固くしちゃって。

まさか、記憶ないとか?」

軽く笑った声が響く混じるのがまた色気を感じさせる。

はぁ。
できることなら昨日に戻りたい。

「ごめん…。バーに入ったあたりから記憶が…」

最低だよ、私。

「やっぱりね」

やっぱりだと?

「どうする?
記憶がなくても、俺らが男女の仲になった事実は消えないよ。
どうせなら今からもう1回しとく?」

「ば、馬鹿!
とりあえず、服着るから…」

二日酔いの鈍い頭痛に耐えながら、ベッドから抜け出した。