空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜

の瞳がのぞいていて、すっと通った鼻、薄い

唇。誰が見ても美男子そのものだった.。          

「俺に見惚れてる場合か?」

望夢はすごく近い距離で私に言った。私は目

の前の優しい望夢の瞳に引き込まれて目を逸

らせなくなった。

「つぼみ?」

「あ、うん。」

望夢の瞳、望夢の声、望夢の香り。そのすべ

てに私の心臓は鋭く反応して、うるさく騒い

だ。こんなに心臓がざわざわするのはなぜだ

ろう。

「望夢、明日までだよね。」

「そう…だな。」

元美術部のなるみに相談するしか…。

「家どこ?送るよ。」

「え?いいよ。」

「女は黙って男に守られてればいいの。」

望夢は左手に私と自分のかばんを持って、右

手は私の左手を繋いだ。