まず…、
どこから話そうか



あれは…一週間前の事だった



し「あの……」



し「すみません…」



俺は、気がついたら
学校のグランドにいた


自分が誰なのかも、どうしてここにいるのかさえわからなかった



わかると言ったら
俺の名前は、飯田静(いいだしずか)くらいだ



とにかく…誰かに
話しを聞こうと声をかけるが、誰一人…俺に対して反応をしてくれない



し「あのー!ここは何処ですか?」



無視どころか
目も合わせてくれないんだ…





仕方ないから、全く知らない学校をうろうろしていたら



一人の女の子が…俺を見た…そう、あのかわいい女の子が「学校が終わったら、お話ししましょう」と言って、何処かに行ってしまった


どうすればいいか
わからない俺は…とりあえずその子を尾行して

今にいたるのであった




し「は?お幽霊?なんで幽霊におを付けるんだ?」



きゅるんとした瞳で彼女は自慢げに答えた



ひ「下敷き仲にも礼儀ありだからですね」



し「それを言うなら、親しき仲にも礼儀ありじゃないのか?って…俺ら親しくないし」




ひ「あ…そうともいう」




かわいいが…きっと馬鹿なんであろう彼女は、手の平をパンと合わせて笑っていた




し「で…あの、この学校の人は冷たいんだな
みんな俺を無視するんだ」




ひ「無視してるんじゃないんですよ?あなたが幽霊さんだから、みんなには見えないんです」




し「は?」



ひ「幽霊です、ほら!足が透けてる
安心して下さい!私は見えますし触れます」




何に安心をしたらいいかは、よくわからなかったが…俺の足は…





足は…





すけすけだった