猫、探してます。








「馬鹿咲良。俺が、その、もし、誰も…いなかったら…結婚、してやるからさ。な?」





『ふふ、れーくんと結婚とか毎日面白くて笑っちゃいそうだね。』




ありがとうれーくん。




大丈夫だよって励ましてくれたんだ。



蓮(絶対意味間違えて捉えてるんだろうな…)








「はぁー、まぁいいや。元気になれば。咲良、今日は寝な?俺、寝るまで起きててやるからさ。」





『ん……ありがとう…』




優しい声が眠気を誘ってきて私は意識を手放した。





明日がバレンタインだということもすっかり忘れて。