猫、探してます。







『たくさんごめんね…』





頑張って出した言葉にさらに涙が出る。





「……謝りすぎ。」





そばでずっと頭を撫でてくれてたれーくんが袖で涙を拭いてくれた。





『……袖汚れるよ』




「ふっ、ようやくでたのがそれかよ?」




『えへへ……』




冗談だよ、って言いながら軽く笑うとれーくんは真顔で私に尋ねた。




「咲良…俺と一緒に逃げるか?お互い誰も干渉してこないところまで。俺は何があっても咲良のこと守りたい。俺はな、もう前みたいな咲良には戻って欲しくない……」





れーくん……