「俺は……またあの時みたいに、咲良を助けられないのかもしれない。」 「でもほら……お前は俺と違って近くにいてあげれるから、さ。」 その言葉がグサリと刺さる。 青山は咲良の父親に雇われている身分だから、咲良に肩入れするのも禁じられている。 妹のような存在である咲良のこんな状態見ていていい気分ではないだろう。 「明日はな、食事会ってだけだ。俺も咲良様の執事として行くし、本当に危なくなったら止める。」 無言で首を縦にふった。 「今日は1日近くにいてやれよ。俺は外にいるからさ。」