____________…… ようやく落ち着いた母親をよくよく見ると、どことなく咲良に似ていた。 白い肌、綺麗な黒髪。顔のパーツもとても似ている。 「取り乱してごめんなさいね……あの子とはもう何年も連絡がとれてなくて……」 連絡がとれてない……あの父親の仕業か。 「あの……実は……」 こうして俺は知っている限りのことをすべて話した。 もちろん途中で大泣きされて話が終わるまでにとてつもない時間がかかった。