____同時刻




side竜





「真琴」




俺は真琴の部屋に来てきた。






「ああ。今日だな。頼んだよ。」





「当たり前」




そう。

咲良のことを知って1ヵ月。
《作戦》の支度がかなりかかった。


ようやくこの日が来た。




「あとはあの人に会いにいくだけでいいんだよな?」




そういうと真琴は読んでいた本を閉じて頷いた。



「ああ。連絡済みだから直接いけばいいよ。」





「わかった。行ってくる。」





こうして俺は、何年ぶりにあの人に会うために家を出た。