side咲良
カタカタカタカタ……
カタカタカタカタ……
『ん…終わった……』
ふう。
一息ついてデータを執事の青山に渡す。
『はい、あお。よろしくねこれ。』
「ありがとうございます。渡してきますね。」
あおこと青山は、データをもらうとさっさと部屋から出て言った。
パパからもらったデータを完成させて渡すっていうのが私の午前中の仕事。
今はAM11:30。
グゥゥゥゥ
『おなかすいたなあ。今日のご飯なにかな。』
私のお腹の音に反応したのか、ベッドがもぞもぞ動いた。
「なんかすげー音聞こえたな?」
『れーくん起きてたの!?恥ずかし…』

