「はよ」

朝、学校に行くとすぐに聞こえる、光希の声。

短くて、そっけなくて。
だけど毎日私の好きな低い声で、あいさつをしてくれる。

「おはよー!」

私はありったけの笑顔で返す。









伝えられない、「大好き」を伝えるかのように。