「坂井は素直でいいな」
そう言って奏君は柔らかく微笑んで私の頭を2度、ポンポンした。
そんな行為に幸せを感じた。
好きな人に頭をポンポンされて嬉しくない人なんてこの世にいるのだろうか。
頭ポンポンなんて可愛い人の特権だよね。
二人の間の空気はとても柔らかくて心地よかった。
そんないい雰囲気だったのに、タイミングが悪いところで授業開始のチャイムがなってしまい、二人は離れてしまった。
そんな私の様子をみてニヤニヤしていた人物がいた。
私が素をさらけ出すことのできる数少ない友人、江藤 未希(えとう みき)だ。
なによ、言いたいことがあるなら言えばいいじゃん。
そんなことを思って未希を見てみるけど、通じるわけもなく未希はなにか不適な笑みを浮かべながら黒板の方を見てしまった。
次のお昼休み、説教だな。
