男の子の前では少し大人しめ。
声も本当の声よりも高くなっているかもしれない。
決して大きな口を開けて笑ったりはしない。
静かに、口に手を添えて笑っている。
普段から私は女の子らしい振る舞いを心がけている。
こんな私のことを人々はブリッコというかもしれない。
けれどわたしは自分のことをブリッコだなんて思ったことはない。
だって、男子にかわいいと思われたくて行動しているのは女子皆一緒でしょ。
好きな人がいるなら尚更だ。
「それじゃあ、邪魔しちゃいけないかな」
奏君はそう言って私の所から離れようとした。
せっかく喋れているのに、このチャンス逃しちゃダメだ。
「ううん!奏君としゃべるのすっごく楽しいから大丈夫だよ!」
よし、ばっちりアピールした。
