悪役は恋しちゃだめですか?




今日未希と一緒に駅前のカフェに行こうと思ってたけど、また今度でいいか。


そんなことを考えながら教室から出たときだった。



「え!大和君って歴史好きなんだ!」



大和君と言うワードが聞こえて、思わず体がピクリと反応してしまい、声の方へと顔を向けた。


へー、奏君って歴史好きなんだ。私も歴史勉強しようかなあ。

と、平静を装おって見たもののどうやらうまくいかない。


私が一生懸命平静を装おっている理由、それは奏君と楽しそうに喋っている相手が桜庭さんだったから。


すると、頭は自然に疑問でいっぱいになった。


桜庭さんと奏君って、クラス違うよね。
なんで同じクラスでよく喋る私よりも、奏君は楽しそうに喋ってるの?

歴史だけでそこまで仲良くなったの?



やばい。これは本格的にやばいやつかもしれない。


本能的に、そう思った。