そして、イヤな予感というものはよく当たる。


「あ゛……あ゛あ゛!!」

「大丈夫、すぐに僕もいくよ」


先輩の手に力がさらに込められる。


視界が霞む。

助けなど、希望は最初からない。


「せ、んぱ……」

「好きだよ、ずっと」


唇が塞がった。


最期には、にじんだ先輩の顔が見えた。