俺、谷 海斗は








「日向っ日向!」









と楽しそうに笑っていた君に









生まれて初めて、一目惚れをした。









あの日は確か、入学式








入学式が始まろうとして並んでいる時








「真帆!急いで!」








最後の方に少し焦った様子で入ってきたんだ








1人の女の子と、真帆と呼ばれる女の子が。








…え?何あの子。








真帆と呼ばれていたその女の子は
この学校で1番と言って良い程、








とんでもない美少女だった。








「俺、決めたわ」








「え?急にどうした」







この瞬間、どうしても知りたいと思ったんだ






「女遊びやめる」







横に並んでた同じ部員のやつにそう言った







「え、おまっ何があったんだよ?」







途端周りのやつがコソコソ話し始めた。




なんだ?








「めっちゃ可愛い子居たんだけど」


「えっ、見た見た、可愛かったよな」


「俺あの子狙おうかな〜」







なんて言ってる事が聞こえた。







すでに話題になるって何者だよ…








そんな子に俺、手出していいのか?






今のままじゃ駄目だよな?うん、






「…駄目だ。俺やめる」







「だからそれ聞いたって!それより
俺も見たい!ねえ!俺も見たい!」







俺が一目惚れ?
まだ何も知らないのに?
これから知っていけたらいいか?







「ーーーーーーーー」








「無視すんなあぁあぁ…!」






あーー…俺 やってけんのかな