「まぁまぁかな…」

「俺も!」

雅紀はニコッと笑った

この笑った顔が少し先生に似ている

彼氏の前で前に好きだった人のことを考えるのは失礼かもしれないけどやっぱりどこかで先生のことを考えている自分がいた

「よし! じゃあ無事テストも終わったしどっか行くか!」

雅紀はトレーを手にした

「もうほんと急なんだから」

私は笑いながら言った

先生はもういないけど私は充分すぎるぐらい幸せだった

これからもこの平凡な幸せが続きますように

そう願っていた