ドアを開けると水澤先生が立っていた

私は驚きのあまり変な声がでた

近くで見る先生の姿は3年前とあまり変わっていなかった

「久しぶりだね 元気だった?」

先生が微笑む

その笑顔もあの頃と何も変わっていなかった

「まぁ元気だけど なんでここにいるの?」

私は必死に声を振り絞った

「全然帰ってこないからどうしたのかなって思ってさ 心配になって見に来んだ」

ずるい

心の中でそう感じた

見てないふりをして実は周りをとても見てる

先生はそうゆう人

人にとても優しくて自分にはとても厳しい

そんな先生に私は何度も救われた

でもそれは私が生徒だから優しくしてくれたり、気にかけたりしてくれる

だから先生は私なんかに全く興味がない

だって私たちは生徒と教師だから

それ以上にもそれ以下にもならない関係