「遥人くん。」

「なに?」

「どこへ行くの?」


答えが返ってくるのに
長い時間があったと思う



「俺のお気に入りの場所。車椅子の時によく行ってた」

「ん〜、山?」

「ハハッ。ガキか!」

「えへへ〜」


だってね、やんちゃしそうじゃん













「着いた。ここ」

30分くらい歩いただろうか

目の前には噴水広場があった


「すごい…」

「だろ?ここら辺じゃ、なかなか無いからな」

「でも、涼しくない」

「気分だよ」



ったく、適当なんだから