「楽しい?」

「うん!ようちえんのともだちといるもん!」

「いいねぇ」

「えへへ。いくね。バイバイ!」

「バイバイ」



女の子は手を振ってくれた
そして、また少し進んで振り返って手を振ってくれた



でも女の子の後ろから、私と同じくらいの男の子が自転車で走ってきていた
しかも前を見てないない



「待って!!」



私は車椅子を走らせた

女の子は私を見たまま立ち止まった

けど、男の子はイヤホンをしているのか聞こえてないみたいだ


間に合って!


幸い、段差はない。いける!