どこかで分かってたんじゃないだろうか


この病気はこんなに早く進むものかと


同じくらいに病気になった子はまだ歩けているのに
私は誰よりも早く車椅子になった


どうして…

どうして私は…



「うぅ…」



大粒の涙がこぼれ落ちる


泣いてばっかだなぁ…





「お姉ちゃん、だいじょうぶ?どっかいたいの?」


女の子が俯いている私の顔を覗き込んだ


「…ううん。どこも、痛くないよ」


「ほんとに?」


「あなたは、何歳?」


「3さい!」


女の子は指を3本立てて答えた