「未来ちゃん。もう腕にも力が入らないんじゃないかな?」


「…はい」


「話しにくくもなってる?」


「…はい」


「間違いなく、進行は進んでいます。すごく早くね」



それから先生の言うことは全然頭に入ってこなかった


「…ありがとう、ございました」




夏らしい雲のない晴れの日


私は余命宣告を受けた