デートの帰り、遥人くんはいっぱい笑わせてくれた
今までできなかったプライベートな話も
遥人くんが、明日、普通の学校に戻ることも
「また来るからな」
そう言って次の日の朝、学校に行ってしまった
「一人になっちゃたね」
カナエさんが遥人くんを見送って言った
「でも、会いに来てくれる、って」
「いいねぇ〜。若い!」
「カナエさんも、若いですよ」
笑うことができるって
楽しくて幸せだ
「カナエさん、私、あとどれくらい、生きられますかね?」
「未来ちゃん…。」
「残された時間、笑ってないとなって」
「大丈夫!それくらい元気なら!」
さぁ戻るよと、カナエさんは部屋に向かってくれた