しかし、次の日試合前のミーティングで
発表された。
「メイのところに瑞歩入れてやるから。」
他の三年生は「頼むよ!メイのために勝つよ!」と言っていたが半分頭が真っ白になっていた。でもこんな大舞台でやれることは幸せなこと。そう思いアップからテンションを上げていき試合まで楽しもうと思った。

そして結果から言うと試合に負けた。
フルセットでどれもいいところまではいっていたが、昨日のようなプレーはできずに負けてしまった。

私は全責任を感じていた。
「ここにメイが入って入れば…」
「メイがいないのに負けてしまった。」

応援席に挨拶に行く時、メイのお母さんを見つけ涙が止まらなかった。
まっすぐ歩けない。後輩に支えられ控え室に戻った。そして控え室で着替えながらお互いで励まし合い、後輩に夢を託す3年生。