彼と愛のレベル上げ

11時半すぎ。
携帯を握りしめる私。

――時計を見てはため息。

ただ自分の彼に電話するだけなのに、どれほど緊張してるの私。


~♪


そこに主任からのメールの着信音が鳴り響く。



……いつもより少し早い?


『おつかれさま、まだ起きてる?』


え?あれ?
いつものおやすみメールじゃない?
起きてるっていうか、今電話しようと思って携帯握ってた、けど。

返信メールを打とうと携帯を握りなおしたけど、思い切って電話をしてみた。


呼び出し音が一回…二回……


そうだよね、急に電話なんてしたら迷惑だよね。

そう思い直して電話を切ろうとしたら……



『っモモ?』


――っ。


「あ、あのごめんなさい」

『どうした?』

「や、あの忙しいのに電話なんてして……」

『モモからの電話なら迷惑なんて思わないから』


迷惑だなんて思わない、そう言われて少しほっとする。
その言葉に勇気をもらって、続けて問いかけた。


「あ、あの聞きたい事があってデスネ」

『何?』

「えと、出張の事。聞きました」

『あぁ、そのこと』


そのことって、主任にとってはその程度?
でも、せっかく電話したんだから聞かないと


「木曜日に行くんですけど金曜日が勉強会らしくて…それで、あの」


――週末だから、主任のおうちに行ってもいいですか?


『そのまま週末ですね?』


そうなんです。
週末なんです。


「あ、あのそれなんですけど……」

『けど?』

「……。」


結局言いだせない私に沈黙の時間が続く。


『……モモ、』