急に視界がなくなって、優しいぬくもりに包まれた。
「バカですね。モモは」
バカと言われているのに、愛しそうな口調の主任の胸の中に抱かれていた。
「モモは、そのままでいいって言ったじゃないですか」
「でもっ」
もがくように言う私に、
「それに、…やっと追い付いてくれましたしね?」
追いつく?
抱きしめていた私の体を主任はそっと離すと、私の首にかかっていたネックレスを器用に外した。
スルスル―――
そのチェーンからリングを外すと私の左手を取り、
「モモ、これは二人の未来の約束のしるしです」
左の薬指にぴったりとはめられたリング。
「え、あのっ」
「お揃いですよ」ほら、と言って見せてくれた主任の左手のリング。
「でも、それはっ」
主任とこの先の未来を誓った人しかそこにはめてもらってはいけないもの。
私は、何かが足りないからずっと首に掛けられていたはず。
なのに、それを私の指にはめて……?
「モモ、相良さんのことですが……」
「ぇ」
潤兄の話なんて今はどうでもよくて。
今はともかく、その指にはめてくれたそのリングの意味を教えて欲しい。
「一度、相良さんと話をしてみたいと思ってました」
「潤にぃと、ですか?」
「はい、きっと通じるものがあるはずなんですけどね。彼とは」
さっき思いっきり睨まれてましたけどね?潤兄に。
それでも仲良くなれるんですか?
「まぁ仲良くなれるかどうかは疑問ですが」
「え、あの…?」
「この先も彼とは親戚付き合いしないといけませんしね」
親戚?付き合い?
いや、でも親戚って……
「それにモモのお父様の次に越えなければいけない壁のようですしね」
なんて笑いながら言う主任。
「堂地桃華にするためには、まだまだ先が長いですね?」
え?
「ともかく、早いうちにその壁は超えたいものですね?」
えと?
だから、その。
それって……
「バカですね。モモは」
バカと言われているのに、愛しそうな口調の主任の胸の中に抱かれていた。
「モモは、そのままでいいって言ったじゃないですか」
「でもっ」
もがくように言う私に、
「それに、…やっと追い付いてくれましたしね?」
追いつく?
抱きしめていた私の体を主任はそっと離すと、私の首にかかっていたネックレスを器用に外した。
スルスル―――
そのチェーンからリングを外すと私の左手を取り、
「モモ、これは二人の未来の約束のしるしです」
左の薬指にぴったりとはめられたリング。
「え、あのっ」
「お揃いですよ」ほら、と言って見せてくれた主任の左手のリング。
「でも、それはっ」
主任とこの先の未来を誓った人しかそこにはめてもらってはいけないもの。
私は、何かが足りないからずっと首に掛けられていたはず。
なのに、それを私の指にはめて……?
「モモ、相良さんのことですが……」
「ぇ」
潤兄の話なんて今はどうでもよくて。
今はともかく、その指にはめてくれたそのリングの意味を教えて欲しい。
「一度、相良さんと話をしてみたいと思ってました」
「潤にぃと、ですか?」
「はい、きっと通じるものがあるはずなんですけどね。彼とは」
さっき思いっきり睨まれてましたけどね?潤兄に。
それでも仲良くなれるんですか?
「まぁ仲良くなれるかどうかは疑問ですが」
「え、あの…?」
「この先も彼とは親戚付き合いしないといけませんしね」
親戚?付き合い?
いや、でも親戚って……
「それにモモのお父様の次に越えなければいけない壁のようですしね」
なんて笑いながら言う主任。
「堂地桃華にするためには、まだまだ先が長いですね?」
え?
「ともかく、早いうちにその壁は超えたいものですね?」
えと?
だから、その。
それって……

