あの……女性は、一体誰?
私は、唖然としながら
その場を立ち尽くしていた。
すると他の役員の人が
「ほら、君。社長がお見栄になったから
エレベーターを譲りなさい」と言われた。
「あ、はい。」
私は、動揺しながらも
乗るはずだったエレベーターを譲った。
社長は、その女性と一緒に
エレベーターに乗り込んだ。
中に入る際にチラッと私を見たが
何かを言う訳でも無かった。
そして、そのまま上に上がってしまった。
凄く綺麗な女性だった。
品があって、スラッとスタイルが良くて
何処かの社長令嬢だろうか?
何より社長の隣に並んでいても
違和感が無かった。
まさにお似合いのカップルという感じだった。



