「あれは、そうしてやらないと
アイツらは、納得しないだろう?
現にお前と組むと前言したところで
陰でお前に嫌がらせをしているようだしな。
昔も……同じ事があった。
付き合っていた彼女に対して嫌がらせがあってな」
「俺が、その彼女ばかり優先したり
庇った発言ばかりしていたら
嫌がらせがエスカレートして別れを
切り出されたことがあった」
えぇっ!?
社長の過去の話に驚いてしまう。
「だから、エスカレートする前に
やめさせるつもりだったが
お前が泣かれては、意味がない。
もう……泣かすことは、しないから泣き止め」
そう言うと手で涙を拭いてくれた。
「……はい。」
私は、コクりと頷いて社長を見る。
すると社長と目が合った。
引き寄せられるように
社長は、私にkissをしてくれた。
どうしてkissをしてくれたのか分からない。
でも、高鳴る心臓と
社長の熱い唇は、幻ではなく本物だった。



