社長と……組みたい。
するとその瞬間だった。
「比崎!?
お前……何泣いているんだ!?」
社長が私に気づいて駆け寄ってくれた。
「社長……」
「まったく。お前のためにペアに替えたのに
お前が泣いてどうするんだ?」
社長は、呆れながらため息を吐くとポケットから
ハンカチを取り出して涙を拭いてくれた。
えっ……私のため?
私は、驚いていると社長は、
担当の松本シェフに
「すみません。ちょっと泣き止ますために
席を外します。ほら、来い。比崎」
席を外すと言うと私の腕を引っ張って
廊下に出されてしまった。
ちょっ……社長!?



