周りは、すでに出来上がっており 試食の準備をしていた。 「あの……さっきは、すみませんでした。 私のミスで……」 私は、深々と頭を下げて謝罪した。 私のせいで、時間が大幅に遅れてしまった。 本当だったら、もう出来上がっているはずなのに。 申し訳なくて仕方がない。 「何故、また謝る必要がある?」 「……えっ?」 社長の言葉に驚いて顔を上げた。 「ミスは、ちゃんと自分で撤回出来たではないか。 それなら謝る必要はない。 良く頑張ったな。比崎」 ニコッと笑ってくれた。 社長……!!