「はぁっ?そうか?」
社長は、言われると手で頬を拭っていた。
そして手に付いしまった生地をペロッと舌で
舐めていた。
その姿は、あまりにもセクシーで私だけではなく
参加女性まで悲鳴をあげてしまった。
「うるさいぞ……お前ら」
「だって……」
社長が、やると破壊力か抜群だ。
何とか気を取り直すとスポンジ作りを再開させる。
社長は、ハンドミキサーで生地を混ぜながら
全体に白くなるまでやった。
ハンドミキサーをすくい上げると
8の字になるように書いてみた。
”8の字”が丁度書き終える時に
書き始めの部分が消えるぐらいの固さが
ベストの状態らしい。
あ、上手く出来たようだ!
「ほら、比崎の番だ。
俺が粉を少しずつ全体に入れるから
お前は、切るように混ぜろ」



