「えっ!なんでわかったの!?」 君を待っていたんだ。 「君の考えてることなんて、全部わかっちゃうんだよ」 すると君は、急に口を尖らせて、プイッと外を見た。 「ごめんね」 「じゃあこっちに来てよ」 近づいていくと、急に嬉しそうな顔をして、叫んだ。 「ねえ!ほら、見て見て!影が重なった…」 その嬉しそうな顔を見て、私もニコッと笑って、君を抱き締めた。 その場所は、公園の滑り台の下で、夕日がよく当たるところだった。 「春の臭いがするね」 そう言って夕焼けを見た。 影が重なったまま……。