十七歳になったばかりの私は死ぬ事しか考えてなかった。毎日のすべてがうざくてなんの価値もなくてただ毎日が過ぎていくだけだった。そんな自分の居場所を見つけられず必要性も見出だせず生きるという意味もわからなかった。学校も休みがちになり顔をあわせれば『学校に行け』としか言わない親。夏休みが終わる頃私は初めて手首を切った。ただなんとなく切ってみたくて切ってみたら不思議と怖くなく気持ちがよかった。流れでる自分の赤い血がまるで嫌な気持ちを洗い流してくれている様に楽になって心地がよかった。この間々死んでいくのかなぁーと流れでる血を眺めながら考えているうちに私は気を失っていった。