私が見た名前は
間違いじゃなかった

私の初恋の彼だった

それに気付いたのは
翌日の事

学校名と名前を
紹介された時だった

前日の盛り上がりで
あまり寝ていなかった
私の眠気を一瞬にして
吹き飛ばしてくれた

そして彼の視線に
気付いたのだった

彼の学校が県内最高の
進学校だった事に
驚いた

頭がいいんだ

私とはレベルが
違いすぎる

しかも生徒会長なんて…

絶対私が近寄れる
世界じゃないと思った

私は彼から視線を
外す事が大変に
なっていた

気付くと大ちゃんを
追いかけてしまっていた