少しだけ不倫の重さを知った私

その出来事は誰にも話す事はなかった

不倫をしていても正ちゃんや馨さんとは関係を持っていた

本当に私って最低な女だ

客観的に自分を見ていた

正ちゃんは気付く事はないままだった

少しだけがっかりした

馨さんは…

『何かあった?』

まるで心を見透かされているような気がした

私は何もないフリをした

なぜ言えなかったのか?

言っても構わないのに

逆に言った方が良かったのかもしれない

でもなぜか、その事実を隠してしまった

言ったら少しは嫉妬してくれるかな

なんて、淡い期待を抱いてみた

何を期待してるんだと自分で自分をバカにしていた

そういう期待はしちゃいけない関係

自分が馨さんに惹かれているその事実を打ち消さなきゃいけない

許嫁の存在

馨さんがその許嫁を抱いている事を想像して嫉妬した

正ちゃんが彼女を抱く事にはそうでもないのに

正ちゃんの彼女は離れているからかな

離れているよりは近い方が有利だと勝手に思ったからかな