まだ始まったばかりの高2生活

どん底からのスタート

自分で選んだ道だから仕方ないんだ

辛いのは、始めからわかっているんだから

こんな奇妙な関係は馨さんと正ちゃんの耳に入ったのは、すぐだった

どんなに複雑な気持ちだったかなんて私には関係ない

2人が求めたんだから

『正とは別れて』

『あの人とは別れて』

どっちにも言われた

そのたびに

『文句言わないでって言ったじゃん』

と振り払った

彼らの関係がどうなろうと、私の知った事じゃない

私を利用してるのはあなた達じゃない

私の気持ちを上手く利用してるだけ

私は振り回されていつ捨てられるかもわからない恐怖に怯えているのに

何でも言う事を聞いてるだけじゃない

ささやかな反抗だった

少しでも私を思って欲しかった

私の事を考えて欲しかった