私と大ちゃんは同じ公立小学校に入学した

もちろん入学式の時も2人並んで写真を撮った

大きなランドセルと私達の笑顔が並んだ

幸い、クラスも同じ

お互いにお友達世界もどんどん広がっていった

それでも何となくだけど傍に居ないと、不安で
気が済まなかったんだ

私の傍に居て欲しかった

大ちゃんも同じ気持ちでいてくれたんだと確信していた、あの頃

新しく出来た女の友達

その女の子達にも

“私は将来、大介くんと結婚するんだよ”

と言い張っていた

全然迷いはなかった

その頃の記憶だけは今でも鮮明に残っている

たぶん幸せな日々だから

辛い事なんて無いから覚えていられるんだ

大ちゃんはかっこいい

ちょっと大人しめで物静かな性格だった

だけど、話しをすると本当はおしゃべりでいつも満面の笑みで笑いかけてくれていた

本を読むのが大好きでよく本を読んでいた

字がたくさん並ぶ難しそうな本だけをいつも読んでいた

もちろん頭も良かった

スポーツだって人より出来るタイプだった

私の方は…というと一言で言えば、活発

スポーツが大好き

元気だけが取り柄

そんな正反対な性格

それでも私は大ちゃんが本当に大好きだった

大ちゃんの方も私を好きでいてくれた

…たぶん