合わせていた手を
離した瞬間

大介が私の手を
ギュッと握った

『俺、ちゃんと千穂を
幸せにします!
ここで誓います!
ちゃんと見ていて
下さい!』

しっかりと墓石を
見つめていた大介の瞳

私は大介の手を
ギュッと握り返した

その瞬間、また私の
ワンピースの裾が
優しい風になびいた