私と大介の関係は
進展する事はなかった

これまでのように
休みの日を一緒に
過ごしたり
食事に行ったりの
関係のままだった

私はそれでも
満足出来ていた

1人で居るよりも
大介と居る、それだけで心が安らいだ

大介の気持ちも
考えずにいた

大介は何を思って
いたんだろう

大介は私に何をして
欲しかったんだろう

大介は私をどんな風に
見ていたんだろう

私にはわからなかった

ただ時が経つだけ

それが自然な事だと
受け入れるだけ

季節の変わり目に
風邪を引いたり
季節の食べ物を
食べたくなったり

それと同じように
大介の存在が
当たり前になっていく

その事に疑問さえも
浮かんでこない

言われないから
気付かない

私が理解しようと
しなかっただけかも
しれない