『今日はゆっくり千穂と話がしたいよ。
時間はたっぷりある。
明日の夜まで、俺は
自由だから』

最後にはちょうどいい
と言わんばかりだった

大好きな馨さんの匂い

私が好きだと言った
香水の匂いがする

その匂いの中で
私は思いっきり泣いた

何度も強く抱きしめて
離れられなかった

『聞いたのか?』

馨さんが私に問いかけた

私は頷いた

『誰に?』

私は大介の事を話した

私にそんな存在が
居る事を初めて知った
馨さんは、驚いていた

『先生は、俺たちの事
知ってたんだな』

馨さんは大介の事を
先生と呼んだ

『ずっと昔からの関係も全部知ってる』

馨さんは天井を
見上げた