そんな出来事があってバイトに行くのがとても苦痛になっていた

何となく気まずい雰囲気が流れている

他の人達に私の戸惑いがバレないようにするのが精一杯だった

休憩時間が一緒になる日が嫌だった

目を合わせまいと努力するもののつい馨さんを目で追ってしまう

馨さんは私なんて全く気にしていないような素振りだった

どうしてだろう

あんな事があって平気でいられるのは、きっと馨さんが大人だからだろうか

私にはその気持ちがわからなかった