人の気配の全くない
私の部屋は、何も
変わらずに私を
迎えてくれた

日常生活には今後
何の影響もないから
会社にはすぐにでも
復帰するつもりでいる

上司は一度病院に
来てくれた

こんな私に、早く
戻っておいでと
言ってくれた上司

私の戻る場所が
あった事が嬉しかった

私は一通り家の中を
整理してから
ホッと一息ついた

食料は冷蔵庫の中で
腐っていた

そういうのは全て
処分した

おかげで、冷蔵庫の中は空っぽになった

買い物にでも出るか…

久しぶりに愛車に
乗り込んだ

一度は手放そうとした
この愛車

これからもよろしくねと私はハンドルを握った

簡単に買い物を済ませて部屋に戻った

軽く食事をして
久しぶりにタバコに
手を伸ばした

せっかく辞められたから捨ててしまえば
よかったのに…

結局むせもせずに
すんなりタバコを
吸い込んだ

ふと携帯を手にとる

そういえば…

と私は大介を
思い出した