正ちゃんとの関係が
ようやく終わった

最後に知った正ちゃんの本当の気持ち

私を愛してくれていた

それがとても意外で
新鮮だった

信じられないけど
信じてあげなきゃ

お互い笑って別れられて本当に良かった

憎み合いたくはないから

私の気持ちが
少し軽くなった

正ちゃんの結婚の話は
すでに馨さんに
伝わっていた

『これで千穂を
傷付ける男が1人
減った事になるな』

馨さんは軽く笑いながら言った

泣かされた事も
今ではいい思い出

少し思い出して、
ボーっと一点を
みつめていた

馨さんが私の肩に
手を回して、我に返った