浩太さんへの罪悪感が
大きくなった

私を救ってくれようと
している浩太さんを
裏切っている

その事実からは
逃れられない

浩太さんの笑顔を
見ていると、胸が
痛くなる

それでも馨さんとは
離れられない自分

私は演技を続けた

浩太さんとだけの
関係になっている
演技を演じ続けた

自分が選んだ道に
間違いはないと
信じ続けた

辛い恋愛ばかりをして
年月だけが過ぎた

私は25歳になっていた

馨さんや正ちゃんとの
関係も長い

自分の人生が
どうなるのかなんて
思いもしていなかった

周りには結婚していく
友達が増えていた

そのたびに、千穂は?
なんて聞かれるけど
私は軽く流した