彼の面影を忘れて高校生活にもだいぶ慣れてきた頃

私はバイトを始めた

近所の回転寿司屋

おこずかい上げてとママに言えなかったから

学校にバレないようにするならいいとママも言ってくれた

店長もそのへんは事情を理解してくれた

寿司を握っているのは店長ともう1人

少し悪さを匂わせる男の人

休憩時間が重なると色んな話をした

彼は馨と言う名前

私は馨さんと呼んだ