ずぶ濡れになった
私たちは、私の部屋で
シャワーを浴びた

私は自分がなぜ
馨さんを受け入れたのか考えていた

そして携帯の
電源を切った

私は何をしているんだ
という気持ちになって
いたけど、もうそれは
どうでもよかった

この道が間違いじゃない事だけを祈った

どしゃぶりの雨は
窓に叩きつけるように
雨足を強めていた

2人で飲み直す為に
ワインを出した

たまたま赤ワインが
冷蔵庫に入っていた

偶然でも、ワインを
買っていた自分を
少し誉めた

馨さんの後にシャワーを急いで浴びて
濡れ髪のまま
ワイングラスを用意した

馨さんが注いでくれた
ワインを飲んだ

もうすでにほろ酔い
だったはずなのに
ワインは私のお腹に
沁みていくのがわかった