『これから千穂は
どうしたい?』

ズルい

馨さんはズルいよ

聞いたら私は終わらせるなんて言えない事を
見透かされている
気がする

そんな事聞かないでよ

胸の中で葛藤していた

私は自分を見失わない
ように、冷静を装う

『もう会わないって
言ったら、会わない?』

一か八か聞いてみた

唇が震えていた

『俺には千穂が
必要だって言ったら
傍に居てくれる?』

お互いに質問の
ぶつけ合い

これじゃ
どうにもならない

『じゃあ、今すぐ
私と結婚してよ!』

馨さんは驚いていた

少し考えてから
馨さんは言った

『結婚したいの?』

『違う、違うの。
でも私たちは
最初から始まっても
いないし、ずっと
こんな関係で居られる
はずがないじゃない』