2人のビールがカラに
なると同時に
浩太さんは私を
抱きしめた

私は待っていた

こうなる日を
待ち望んでいたんだ

ベッドの上で激しく
求め合った

何も考えられないほど
頭の中は真っ白だった

浩太さんの背中の龍に
何度もキスをした

そのたびに浩太さんの
吐息がもれる

まるで龍と一心同体
かのようだった

私を抱く浩太さんの
暖かさが新鮮だった

浩太さんの優しい唇も
筋肉質な腕もすべて
私のものであって欲しい

もちろん背中の龍も

暗闇の中でも龍は
その存在感を示していた

とても綺麗な龍だった

互いに求め合い
互いに感じ合った

初めて浩太さんと
一つになる

…愛してる…

私は男に抱かれて
初めてこの言葉を
口に出した