受信拒否をするのが
怖かった

浩太さんが私を救いたい
と言った言葉が
胸に響いていたから

救えるもんなら
救って欲しい

でも私は大介でさえも
救えなかったんだ

自分から救って
もらうのを拒否していた

浩太さんが私の何を
知っていると言うのか

何も知らないくせに

気持ちが揺らぐのが
わかった

そしてそれが怖かった

メールを拒否
してしまえば済む事
だったのかもしれない

でも怖かった

正ちゃんとの事を
知られていた事が
私には痛手だった

誰かにバラされたら…

そんな思いが
脳裏を駆け巡る

正ちゃんの彼女にでも
バレてしまったら
大変な事になる

そのせいで、どうしても拒否出来ないでいた

でもなぜそんなに
私に執着するのか

とても不思議だった