散々歩き回って
楽しい時間を過ごした

大介の部屋に着いた
時には、すっかり
暗くなっていた

当たり前のように
大介の部屋に泊まる

大介の部屋は
大学生らしく、参考書や色んな本がたくさん
置かれていた

私には関係ないもの

見てるだけで、頭が
痛くなりそうな
本ばかりだった

女っ気は全く無かった

いい男なのに…

モテないわけがない

『彼女いないの?』

唐突な私の質問に
大介は鼻で笑った

『居たら、千穂を
呼んだりしないよ』

大介に手渡された
ビールをあけた

『乾杯』

コンと缶をぶつけ合う

2人でお酒を飲むなんて想像も出来なかった